サッカー日本代表悲願のW杯8強入りに「必要な選手・不要な選手」を徹底分析

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 24日、森保一監督率いる日本代表が、7大会連続7度目のW杯出場を決めた。カタールW杯アジア最終予選B組2位の日本は3位オーストラリアとのアウェー対決を2-0で制して「予選2位以内」を確定させたのである。

■三笘がわずか10分で2ゴール決めて豪州撃破!

 立役者は、ラスト10分にMF南野拓実(27=リバプール)に代わって投入され、2ゴールを叩き込んだMF三笘薫(24=サンジロワーズ)だ。

 後半44分、MF守田英正(26=サンタクララ)のパスを受けた右SBの山根視来(28=川崎)がマイナスに折り返し、走り込んだ三笘がゴール左サイドネットに突き刺した。終了間際にも右サイドからキレ味鋭いドリブルでDF3人を置き去りにしてシュート。オーストラリアの息の根を完全に止めた。

 森保日本は最終予選序盤3試合で1勝2敗と出遅れ、W杯出場に黄信号がともったが、右サイドアタッカー伊東純也(29=ゲンク)の獅子奮迅の働きで踏みとどまり、昨年10月の埼スタでのオーストラリア戦から破竹の6連勝。W杯出場を決める大仕事をこなした三笘、そして最終予選を通して結果を残した伊東が、モタついた森保日本をW杯に導いたといっても過言ではない。伊東はもちろん、試合後に「まだ僕自身、代表に定着していない。これから始まる競争に勝っていけるようにしたい」と言った三笘もW杯本番で絶対に欠かせない選手になった。

 メキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏がこう言う。

「長く日本代表の1トップを務めてきた大迫(勇也・31=神戸)がケガで欠場した試合で東京五輪組の三笘が2ゴールを決めた。これで森保監督も<大迫に代表から退いてもらう>ことに踏ん切りがついたはず。これから指揮官には世代交代を進めながら<W杯本番で勝つため>にメンバーを入れ替える作業が求められる。三笘と伊東のカタール行きは当確。大迫に代わる1トップの人選も含め、攻撃系選手の見直しが急務となるでしょう」

「東京五輪では主軸組は厳しい情勢」

 森保日本は、過去最高位の「W杯8強入り」を目標に掲げているが、日本代表に不可欠な三笘や伊東とは対照的に、W杯本番で「必要ない選手」は誰か? 元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言った。

「森保監督は、昨年10月のオーストラリア戦で陣形を4-2-3-1から4-3-3に変更。スタメン組だったMF柴崎岳(29=レガネス)はベンチに追いやられ、この試合も出番がなかった。厳しい立場に追い込まれています」

 森保日本が発足した当初は、大きな期待を寄せられていたMF久保建英(20=マジョルカ)とMF堂安律(23=PSV)の東京五輪主軸組はどうか。六川氏が続ける。

「久保も堂安も4-2-3-1の布陣で生きるタイプです。久保はこの日出番がなく、堂安にいたってはメンバーに呼ばれることもなかった。微妙な立ち位置の久保と堂安が、存在感を増した三笘と伊東の間に割って入るのは、非常に厳しい情勢と言えるでしょう。南野にしても、この日はシュートを2度バーに直撃させるなど好機を逃し続けてしまい、立場は決して安泰ではありません」

 森保監督の決断やいかに。

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