ロッテ佐々木朗希は「まだ見習い」と吉井理人氏…評論家が指摘する今後の課題

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■「足りないのは経験」

 評論家の山崎裕之氏は「焦ることはありませんよ」と、こう続ける。

「フィールディングはセンスの部分もありますからね。例えば西武のリリーフ投手の平良。体重100キロの巨漢だが、驚くほど俊敏です。佐々木朗希はグラブを上から叩きつけるようにトスを捕球しようとしたが、あんな捕り方をする必要はない。じゃあセンスがないかと言えば、そんなことはない。今の佐々木朗希に足りないのは経験。昔から『経験に勝るものはない』と言います。試合でさまざまな状況、場面に直面しながら学んでいけばいいのです」

 要改善のクイックについても同様だと、山崎氏は続ける。

「今のところは修正しなくてもいいでしょう。ロッテは佐々木朗希の体力を考えて、慎重に育てている。フィールディングだ、クイックだと一気に詰め込みすぎると逆効果。故障につながりかねない。課題が多いということは、伸びしろがある証明。なにせ、投手として未完成ながら完全試合を達成したほどの実力がある。凄い『見習い』もいたもんですよ(笑)」

 半人前の今でさえプロの打者を牛耳り、もっか5勝1敗、防御率1.77。やはり末恐ろしいと言うしかない。

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