日本ハム吉田輝星が先発で結果を出せないワケ…甲子園凱旋も3回7安打4失点KO

公開日: 更新日:

 4年ぶりの聖地凱旋も、コテンパンに打ち負かされた。日本ハム吉田輝星(21)だ。

「(2018年の金足農旋風は)メチャクチャすごかったらしいね。みんなを感動させた甲子園のマウンドと聞いて……」と、新庄剛志監督から5日の阪神戦で先発投手を任されたものの、初回から1死一、二塁のピンチを招くと、二回も先頭打者に安打を許すなどアップアップ。三回、大山に3ランを被弾し、3回7安打4失点でマウンドから降ろされた。

「久々の甲子園で、もっと良い投球をしたかったです」(吉田)

 今季、救援で登板した19試合では1勝0敗1ホールド、防御率2.74。9連続を含め、15試合を無失点に抑えるなど存在感を見せていた。プロ4年目にして本格化の雰囲気を放っていたが、先発では結果がついてこない。前回先発した開幕直後のソフトバンク戦も初回に3点を失い、4回で降板した。

「本人の性格も関係しているように見える」と球団OBはこう続ける。

「首脳陣は、『5回を投げてくれたら』と思って送り出しても、吉田は『9イニング投げ切る』と体力を温存しようとするフシがある。三回の先頭打者、投手の伊藤将に左前安打を打たれたのが象徴的。救援の1、2イニングだと全力で投げ込めるのですが……。球種が少ないうえ、その変化球のフォークとスライダーの精度もいまひとつ。短いイニングでは通用する伸びのある真っすぐも2回り目になると捉えられてしまう。現状、先発として試合をつくれる段階ではありません」

 プロの道を開いた甲子園で厳しい現実を突きつけられた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも