ヤクルトと阪神「2年で大差」のナゼ 一昨年は虎2位・燕最下位→昨季V争い→今季16.5ゲーム差

公開日: 更新日:

「僕はヤクルトOBですが、今年の優勝予想で阪神を推しました。昨季はヤクルトに僅差で敗れましたが、投手力が高い上に、昨季は野手の成長も見えましたから……」

 こう言うのは、ヤクルト、楽天ソフトバンクで選手、コーチ経験がある飯田哲也氏だ。

 が、いざフタを開けてみると、阪神は開幕から17戦1勝と歴史的低迷に陥り、2リーグ制以降最速で優勝マジックが点灯したヤクルトに16.5ゲームの大差をつけられている。

■2人とも野村克也氏の教え子

 ヤクルトの高津臣吾監督(53)、阪神の矢野燿大監督(53)はともに野村克也氏の教え子。一昨年は阪神が2位、ヤクルトは最下位だった。それから2年、ここまでの差がついた理由は何なのか。同じく野村氏の薫陶を受けた飯田氏が続ける。

「ヤクルトは投手力が大幅に改善した。一昨年のチーム防御率はリーグ最下位の4.61だったが、昨季3.48→今季3.03。昨季は規定投球回に到達した先発投手がゼロにもかかわらず優勝した。コンディションを重視するなどして個々の選手を生かし、今年はさらにパワーアップしている。阪神の方が投手の選手層は厚いと言えますが、余裕を持たせた先発ローテやリリーフに休養日を設けるのはもちろん、データも駆使した試合運び、練習が奏功していると言えます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑