石川遼が約3年ぶりVで18勝目も程遠い完全復活…理由は「低いトップのスイング」にあり
【三井住友VISA太平洋マスターズ】最終日
「あれだけドタバタして勝つわけですから天才ですよ」と言うのは並木俊明プロだ。
石川遼(31)は通算8アンダーで並んだ星野陸也(26)とのプレーオフへ突入。2ホール目にバーディーを奪い、2年11カ月ぶりのツアー通算18勝目を挙げた。
今大会は2010年、12年に続く10年ぶりの3勝目。50回の記念大会を盛り上げた。
それにしても締まりのない勝利だった。前日はティーショットを左右に曲げながら69で回り、通算10アンダー首位の蝉川泰果(21)に3打差の2位タイをキープ。この日もショットは安定せず、14番パー4では第2打を池に入れダブルボギー。9アンダーで首位に並んでいた星野に2打差をつけられた。
続く15番のバーディーで取り返した石川は、ボギーの星野に追いついてプレーオフになるわけだが、本戦の18番からプレーオフ2ホール目までティーショットはドライバーを使わなかったにもかかわらず、すべて右ラフに曲げた。冒頭の並木プロは「トップが低い今のスイングで戦っていくことは厳しい」とこう語る。