著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

森保監督の大胆采配は「嬉しい誤算」生み出すか…ケガ人続出でのカナダ戦、救世主を渇望

公開日: 更新日:

11月16日

 鉄板ボランチの遠藤航と守田英正がドーハ残留となる中、日本時間17日17日午後10時40分開始のカナダ戦に向けて16日に隣国UAE・ドバイ入りした日本代表。前日公式会見に登壇した森保一監督は「ケガ人や体調不良、大会期間中は出場停止など不測の事態は起こりうる。

 さまざまな想定をしてメンバーを組んでいる」と強い目力でキッパリと言い切った。カナダ戦のボランチには柴崎岳、ケガから復帰したばかりの田中碧の先発起用を明言。長期負傷明けの板倉滉浅野拓磨の先発も予告した。大胆采配で本番前の最終試合を勝ちにいく──。

  ◇  ◇  ◇

 1日のW杯メンバー26人の発表以降、想定外のトラブルに見舞われ続けている。カナダ戦には冨安健洋三笘薫も不参加が決まって不安は増すばかりだが、「このW杯は本当に総力戦。選手も『自分がサブ』という考えは持っていない。スタートでも途中からでもプレー機会が来た時には個の良さを生かしつつ、チームのために戦ってほしい」と森保監督は全く動じていない。むしろいい意味で腹が据わっている様子。ジタバタしてもしょうがないという覚悟を固めているのだろう。

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