イランが「絶対に負けられない戦い」11.30米国戦…選手は国とサポーターから板挟み?

公開日: 更新日:

 そんな中で開催されているW杯でイラン代表選手はデモに同調するかのように、初戦の試合前には国歌斉唱を拒否。大きな話題を呼んだ。この日の試合では一転、政府の圧力があったのかどうか、しっかり合唱するイレブンの姿があったが、すると今度は、ツイッターで《やっぱり政府の言いなりか!》《国歌を歌ったことで、多くの人に苛立ちを与えている》といったペルシャ語による厳しい声があふれているのだ。

「イングランド戦の大敗によってイラン国民は大きなショックを受けましたが、ウェールズ戦の勝利の直後から若者たちが車やバイクに乗り、クラクションを鳴らしながら市街地に繰り出し、大会初勝利の喜びを分かち合いました。多くの国民が『今日だけは怒りや悲しみを忘れてイラン代表の勝利を素直に喜ぼう』という意識を共有していると思います。

 ヒジャブ(スカーフ)の一件で急死した女子大生を悼む気持ちはイラン全土に広がり、今でもデモが多発しています。特に女性による抗議行動が目立ち、テヘラン市内でへジャブを被らないで歩いている女性の姿が増えました。先日、所用で出身大学に行った際にも、ヒジャブを被らないで構内を歩いている女子大生も目に付きました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず