森保監督は続投要請を固辞か…重圧激務に合わない低年俸、アジア金満クラブや各代表が垂涎

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田嶋会長は「議論して候補者を出す。候補の一人」と説明

 一方で森保監督は各代表チームからも熱視線を送られている。前出の関係者が続ける。

「開催国カタールの強化を任されたサンチェス監督の年俸は約3億5000万円。さらにサウジアラビア、アジア最終予選に進んだUAE、オマーン、シリアなどの中東各国は代表強化にカネを使うため、常に著名な外国人監督を探している。森保監督もリストに入っていると聞く。さらに近年、急速に強化が進んでいる東南アジアのタイ、同最終予選に進んだベトナムも森保監督の動向を注視している。今回26人の全員サッカーが奏功したことで、実績のない国、途上国のレベルアップを図る上での適任者との声もあります」

 米国、カナダ、メキシコによる史上初の3カ国共催となる26年W杯は、出場チームが32から48に激増する。アジアからの出場枠もこれまでの4.5から8.5へと一気に増えるため、今までアジア予選で苦汁をなめてきた新興国にもチャンスが出てくる。

 18年W杯ロシア大会の日本代表監督だった西野朗氏は19年7月にタイA代表、U-23代表の兼任監督に就任。解任される21年7月まで2年間ほど務めた。いずれにせよ、すんなり「続投OK」とはならない情勢だというのだ。日本協会の田嶋幸三会長はクロアチア戦後、W杯後の日本代表監督人事について「まず技術委員会の中で議論した上で候補者を出さないといけない。(森保監督は)その候補の一人」と説明。つまり他にも候補がいるわけで、実際に協会内ではアルゼンチン代表などを率いたビエルサ氏や現ベルギー代表のマルティネス監督ら外国人監督の名前が次期候補として飛び交っているのだ。

 森保監督の進退決定は「長期戦」の様相を呈している。

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