小池知事は五輪談合事件にも他人事…都HP「組織委を全面支援」明記で問われる当事者意識

公開日: 更新日:

 汚職事件に続き、今度は談合事件だ。

 東京五輪パラリンピックのテスト大会計画立案業務を巡る入札談合事件で、東京地検特捜部は8日、独禁法違反(不当な取引制限)容疑で、大会組織委員会大会運営局の元次長、森泰夫容疑者(55)を逮捕した。

 特捜部などによると、森容疑者は広告最大手「電通」幹部らと共に組織委が発注したテスト大会計画立案・計画支援業務委託について、各社の実績などに基づき落札予定企業を決定。2018年5~8月の競争入札で受注調整した疑いが持たれている。

 計画立案業務を落札した企業が本大会などの運営業務委託を受注することになっており、全体の受注規模は計約400億円に上った。

「世界一カネのかからないコンパクト五輪」などと言われて招致運動が始まった東京五輪だったが、当初、約7300億円と見積もられていた大会経費はアレヨアレヨと膨れ上がり、終わってみれば約1.7兆円と2倍以上に。このうち、一体どのくらいのカネが「談合」によって関連業者に不正に流れていたのかは不明だが、これでは経費がかさむのも当然だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  2. 2

    母・辻希美の光る危機管理センス…希空が大手芸能プロ入りしなかった“七光り批判”回避以外の大人の事情

  3. 3

    J1に異変!2連覇の神戸が開幕から5戦未勝利「3つの元凶」…選手間にはフロント幹部への不信感も広がる

  4. 4

    「石破降ろし」加速へ…10万円商品券配布バレ、深夜の公邸会見で記者にネチネチ逆質問の完全墓穴

  5. 5

    キャバクラ通い朝乃山 厳罰招いたウソと大関復帰の可能性

  1. 6

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  2. 7

    ナベプロが新たな柱に社運をかけた状況で、ジュリーの立場は息苦しく…

  3. 8

    大阪万博パビリオン建設は“24時間体制”に…元請けの「3月中には完成させろ!」で危惧される突貫工事の過酷労働

  4. 9

    公共施設へのスターバックス出店に相次ぐ疑問…愛知県津島市では激安賃料への批判も

  5. 10

    大阪万博まで1カ月で異常事態! リングの盛り土ボロボロ削れ浸水被害の恐れ…識者は台風や高潮を危惧