株式会社GSL社長 小野剛(3)原発事故による風評被害に心を痛め、巨人原監督と阿部ヘッドをイベントに呼んだ

公開日: 更新日:

株式会社GSL社長 小野剛(44歳・巨人→イタリア→西武)

「福島県のホテルを買収してから、僕の人生が大きく変わりました」

■人生が大きく変わった「3.11」

 小野氏が武蔵大の恩師・安達教授と共同出資でホテル経営に乗り出した3年後の2011年3月11日、東日本大震災が起きた。ホテル経営は立ち行かなくなると直ちに悟った。

「安達先生と相談し、どうせ潰れるなら人に役立つことをやろうと決心し、ホテルで被災者の受け入れを始めました。テレビ局に受け入れ先としてテロップを出してもらうと、250人くらいの被災者が集まった。ただ、食料集めが大変でした。震災直後は、交通網がマヒして国や自治体からの支援をただ待つのではらちが明かなかったのです」

 すぐさま故郷の大分県に飛んだ。中学時代の恩師らに連絡してツテをたどり、地元紙やローカル局に出演。福島県への支援を訴えた。すると、驚くほど大きな反響とサポートがあったという。

 受け取った食料や衣類は自分のホテルに滞在する被災者だけでなく、近隣施設の人たちにも運んだ。同年暮れまで支援を続けたなかで、忘れられない瞬間がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」