日ハム新庄監督「20連勝宣言」も虚しく黒星発進 新球場の“初モノ”ほぼ楽天に献上の体たらく

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「いやー、悔しいですね。超満員のファンのみんなに勝利を見せたかった。悔しがっても仕方ないけど、きょうの負けはひじょーに悔しいです」

 日本ハム新庄剛志監督(51)が「悔しい」を連発した。

 30日、他の10球団に先駆けて1日早く開幕したのは、総工費600億円の本拠地球場・エスコンフィールドが今年開場したがゆえ。新球場には3万1092人の大観衆が押し寄せたが、声援はタメ息に変わった。

 開幕投手の加藤貴(30)は度々走者を出しながらも7回3失点と粘投したものの、肝心の打線が沈黙した。楽天・田中将の前に五回途中までひとりの走者も出せない。3点ビハインドの六回1死満塁の好機に、4番・野村(22)の犠飛で1点を奪うのがやっとだった。

 本拠地球場だから後攻とはいえ、終わってみれば初安打や初得点、初二塁打、初本塁打、初ホールド、初セーブ、初勝利などの“初モノ”はほとんど楽天に献上、初のお立ち台さえも田中将に譲った。

「今年は優勝しか目指さない」という新庄監督が、開幕戦にかける思いは凄まじかった。

「1日早く開幕戦をさせてもらって、その試合で勝たないと男じゃない。必ず勝つという気持ちで選手を送り出す」

「開幕20試合すべてに勝つつもりで。精神的にきついと思うけど、20試合を乗り越えたら勢いに乗っていく」

 こう言って試合に臨んだものの、結果はもちろん、試合内容もむなしかった。

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