花巻東・佐々木麟太郎に「進学説」が急浮上! 父親でもある監督の意向、大学側も大攻勢

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「麟太郎に対して、大学側が激しい攻勢をかけているらしい」

 大学選手権の行われている東京ドームのネット裏で、スカウトたちの間からこんな声が聞こえてきた。「麟太郎」とは花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)のことだ。

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 花巻東は8日の春季東北大会準々決勝(対ノースアジア大明桜)で敗退。佐々木も2打数無安打2四球とパッとしなかったが、3、4日の愛知県高野連招待試合では場外弾3発を含む計4本塁打で高校通算本塁打を134本まで伸ばした。そんな今秋のドラフト1位候補に対して、大学側が攻勢をかけているとはどういうことか。

■早稲田大と明治大が熱視線

 セ・リーグのスカウトがこう言う。

「中でも麟太郎に積極的なのは早稲田大と、今回の大学選手権で4強入りした明治大。この2校以外にも欲しがっている大学は多い。麟太郎への大学側の攻勢は、実は昨年から始まっている。麟太郎の父親でもある花巻東の佐々木洋監督が、プロ入りは大学の4年間を経験してからでも遅くないと考えているのです。長い人生において、大学は出ておいた方がプラスという親心ももちろんあるでしょう。大学側が昨年から麟太郎獲得に動いているのは、そんな佐々木監督の意向が大きいと聞きました」

 麟太郎は現在、一塁手として試合に出場している。昨年の春のセンバツに出場したときも一塁手だった。なにしろ183センチ、117キロという巨漢だ。投手、捕手、三塁手、外野手……さまざまなポジションに挑戦するといわれながら、いまだ一塁手なのは、現時点で他に守れるところがないからではないか。打つだけの選手ではなく、プロ入りは大学で守備も鍛えてからでも遅くないと、佐々木監督は考えているのかもしれない。

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