あるか侍J「原監督再登板」 “ポスト栗山”探し難航、イチローや松井も候補から消えて急浮上

公開日: 更新日:

2009年就任時と似た構図

 監督人事が難航する中、球界で動向が注目されている人物がいる。

巨人を率いつつ、09年大会で世界一を達成した原辰徳監督(64)です」とは、球団OBだ。

「原監督は最近、侍ジャパンの監督人事に関心を持っていると聞いています。巨人では昨年、原監督の進退問題が燻っていました。巨人の歴代監督として史上初となる2年連続のシーズン負け越し。原監督が自ら身を引くという可能性も想定し、後任候補が検討されました。3年契約2年目の今季も、3、4月は11勝14敗と開幕ダッシュに失敗。5月以降はやや持ち直して交流戦は終盤まで首位をキープしていた。9年ぶりの優勝のチャンスが目前に迫りながら、パ5位の楽天に痛恨の負け越しでV逸。なかなか波に乗り切れない現状では、またぞろ進退問題が浮上しても不思議ではない。仮に今季限りで勇退すれば、侍ジャパン監督の再登板に支障はなくなる」

 原監督といえば、09年大会での就任時、06年大会からの連覇という重圧を抱えながら、「日本代表は野球人の誇りであり、あこがれ。港を出てチャンピオンという港に着く」などと語り、公約を達成した。

「原監督の侍監督就任はあくまで巨人の監督を辞めることが条件。8月末までに体制をつくるためには時期的な問題があるし、今年65歳になるという年齢もネックといえばネック。しかし、次回大会は世界一連覇が至上命令であり、なかなか監督のなり手がいないのも09年大会の状況と似ている。しかも、原監督は当時、現役監督でありながら、火中の栗を拾った。今回はもろもろの障壁があるとはいえ、就任の要請をすれば、受諾する可能性はあるとみています。WBCの東京ラウンドの主催は、巨人の親会社である読売新聞グループ。強力な“後ろ盾”もありますから」(前出のOB)

 指導者経験のないイチロー氏や松井氏の名前が消え、現役監督も難しいだけに、なおさら原監督の名前がクローズアップされている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  3. 8

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  4. 9

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず