巨人ブリンソン“少年野球レベル”のミス続き…原監督「打撃偏重采配」がV争いの足かせ

公開日: 更新日:

「これでは巨人はなかなか浮上できませんね」

 ロッテ西武OBで通算2081安打を放った名球会会員の山崎裕之氏(評論家)が指摘するのは、巨人の走塁である。

 首位阪神に3.5ゲーム差に迫った9日のDeNA戦。初回に先頭のルイス・ブリンソン(29)が中前打で出塁したものの、続く丸の左飛で飛び出して併殺。延長十二回の末に0-1で敗れただけに、原辰徳監督(64)が「目の前のプレーだから自分で判断しなきゃいけない」と苦言を呈する痛いミスとなった。

 冒頭の山崎氏が続ける。

「開幕して3カ月余り。ブリンソンはいくつ走塁ミスをしましたか? 判断ミスやアウトカウントを間違えたことも何度かある。それでも原監督は打撃力を買って使い続けているが、少年野球レベルのボーンヘッドがここまで多いと、ベンチはシラけます。9日の完封負けと無関係とは思えません」

 これまで打率.243、6本塁打、23打点。ブリンソンのケチのつき始めは、4月6日のDeNA戦だ。二回1死一塁から左中間を破る大きな当たりを放ち、勢いよく二塁を回ったものの、一走の岡本和は三塁で止まっていた。慌てて二塁に戻るも、二、三塁間で挟まれ、押し出される形になった岡本和が本塁でアウト。まだ2死だったが、アウトカウントを間違えた助っ人は、ベンチに戻ろうと三塁ベースを離れてしまい、自らもタッチアウトとなった。ダブルボーンヘッドで絶好のチャンスを潰した。原監督が「二度と起こってはいけない」と激怒した珍プレーである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"