作家の林真理子氏がそれでも日大トップにしがみつくナゼ…理事長職は「おいしい仕事」?

公開日: 更新日:

 ここまでクソミソに批判されても、理事長の椅子を簡単に手放すつもりはなさそうだ。

 4日、日大本部で記者会見が開かれ、林真理子理事長が改善計画を説明した。林理事長が公の場に姿を見せるのは、日大アメフト部員の逮捕を受けて謝罪会見を開いた8月8日以来、約4カ月ぶりのこと。

 薬物事件の責任を取り酒井健夫学長と澤田康広副学長が辞任し、林理事長には減俸50%の処分が下された。会見で2人との「処分の違い」について問われた林理事長は「第三者委員会の報告に基づき、理事会で審議されたこと。私も澤田副学長も学長も退座しており、討議には加わっておりません。それで得た公正な判断だと私は考えております」と、あくまで理事たちの判断だと強調した。

 あらためて「辞任する考えはないのか」と畳みかけられると、「改革の途中ですので、それを成し遂げなければいけないという気持ちがとても強いので、ご理解いただけたらと思います」と“続投”に意欲をみせた。

 林理事長は第三者委員会の結論が出る前の9月4日、理事長室を訪れた澤田副学長に対し、「補助金も欲しいし、叩かれたくない」と辞任を迫り、先月27日、副学長からパワハラで提訴された。

 この点について質問が及ぶと、「係争中なのでお答えすることはできません。テープを聞いたことがないので分からない。私にはそのような認識がないとしかお答えできません」と明言を避けた。

 前回の会見では言い訳ばかりで世間から批判を浴び、事務方から「(会見には)出ないで欲しい」とお願いされたそうだが、林理事長本人は「私が出ないと話にならない。名誉を回復するためにやる」と自信満々だったという。作家として社会的地位を築き上げ、何も火中の栗を拾う必要はないのに、なぜ、そこまでして理事長の椅子にしがみつくのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    オリンピアンの大甘同情論に透ける「特権意識」…血税注ぎ込まれているだけに厳罰必至の当然

  2. 2

    体操界は飲酒喫煙「常態化」の衝撃…かつてスポンサー企業もブチギレていた!

  3. 3

    「重圧は言い訳にならない」とバッサリ、体操界レジェンド池谷幸雄氏が語る「エース不在」の影響

  4. 4

    宮田笙子の喫煙を以前から把握か?体操協会に向けられる疑惑の目…“過去にも厳重注意”の証言

  5. 5

    パリ五輪辞退の宮田笙子は再起できるのか…境遇が重ねられるバトミントン桃田賢斗はその後

  1. 6

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  2. 7

    体操・杉原愛子が開発 性被害対策と実用性を兼ねた「新型ユニホーム」で業界に新風吹き込む

  3. 8

    石川佳純がパリ五輪キャスター“独り勝ち”の裏で福原愛が姿消す…マイナスイメージすっかり定着

  4. 9

    自己保身に一辺倒の日本体操協会の対応に、パワハラや体罰を生み出す日本スポーツ界の土壌を見た

  5. 10

    バドミントン桃田賢斗が代表引退宣言 大人気を誇る東南アジアで「引っ張りだこアンバサダー」になる未来

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ

  3. 3

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  4. 4

    不倫報道の福原愛 緩さとモテぶりは現役時から評判だった

  5. 5

    ヒロド歩美アナ「報ステ」起用で波紋…テレ朝とABCテレビの間に吹き始めた“すきま風”

  1. 6

    中日立浪監督「ビリ回避なら続投説」は本当か…3年連続“安定の低迷”でも観客動員は絶好調

  2. 7

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  3. 8

    夏休み到来! 我が子をテレビやゲーム、YouTube漬けにしない「割と簡単にできる方法」

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10

    新庄監督は日本ハムCS進出、続投要請でも「続投拒否」か…就任時に公言していた“未来予想図”