元関脇・寺尾さんの死去で錣山部屋は今後どうなる…井筒部屋は次兄・逆鉾の急逝で消滅

公開日: 更新日:

 一世を風靡した人気力士がまたひとり、この世を去った。

 17日、元関脇の寺尾の錣山親方が、うっ血性心不全で亡くなった。60歳だった。現役時代は185センチ、116キロと小柄な体格ながら、どんな相手にも果敢に向かっていく押し相撲が持ち味。突っ張りは寺尾の代名詞となり、二枚目の風貌もあって人気も絶大。1979年の初土俵から2002年まで現役を務め、通算860勝は歴代10位、幕内在位93場所は同5位など、様々な記録を持つ。

 引退後は親方として後進を育成。昨年11月場所を制した阿炎などを育てた。

「無類の酒好き。現役時代から心臓は良くなかったようで、酒は気を紛らわすためでもあったのではないか。マゲを切る前は奇行も多く、ある年の地方場所ではバイクのヘルメットを被りながら夜の繁華街を闊歩していたこともあった。ここ数年は体調を崩し、入退院が多かった。寺尾は三兄弟の末っ子だが、長男の鶴嶺山(元十両)も60歳、次男の逆鉾(元関脇)は58歳で亡くなっている。鶴嶺山も心臓に持病があった。それにしても早すぎます」(角界OB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか