山下桃伽さん「自分はブスでデブと…」 元美術部だった運動嫌いがバッキバキに変身するまで

公開日: 更新日:

「男子、三日会わざれば刮目して見よ」と言うが、何も男子に限らない。女子もまたしかりである。「『自分はブスでデブ』と思っていました」と振り返るのは、ボディーコンテスト「オリンピアアマチュアジャパン2022」で史上最年少18歳で出場して話題を集めた山下桃伽さん(19)。彼女のマッスルを目覚めさせたキッカケとは──。

 ◇  ◇  ◇

 山下さんが本格的なトレーニングを始めたのは、高校に入学した頃。中学生の時は運動とは縁のない美術部だった。

「中学生の頃、仲の良い男子に何げなく『デブやな』みたいなことを言われたんです。悪気のないイジリだったと思いますが、コンプレックスだった体形が余計に気になるようになりました。でも、当時は美術部で運動する機会もほとんどなければ、体育の授業も嫌でしたね(笑)。それから、しばらくして親戚がトレーニングジムを始めると聞いて、高校入学と同時に『ちょっと、やってみようかな』と通うようになったんです」

 中学時代はリンゴやササミのダイエットなどに挑んだが、どれも長続きしなかった。ところが、軽い気持ちで始めたトレーニングにはのめり込んだ。

「通い始めた当初はトレーナーである親戚に付きっきりで教えてもらいました。最初の2~3カ月は、重りを付けていないバー(20キロ)を使ってスクワットするだけでも、しんどかったですね。それでも、ジムのお客さんがいない時間帯を利用して週1~2回から3~4回へと、ペースを増やしていくうちに、どんどん体が変わっていくのが分かって。意外と効果があるんだと思えたから、続けられた気がします」

 文字通り「筋肉は裏切らない」。トレーニングを始めてから、わずか1年で「2021ウエストジャパンチャンピオンシップス」に参戦。それを皮切りに、22年、23年と続けて同大会に出場した。

「初めての大会では、トレーニングを始めてから50キロ台後半ぐらいまで増量した体重を、数カ月かけて大会前に48キロまで落としました。トレーニングを始める前まで、まさか腹筋がバキバキに割れるなんて思ってもみなかったので、想像以上の仕上がりに『ああ、良かった』と。今では週6でジムに通い、ベンチプレスは65キロを挙げられるようになりました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  2. 2

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    吉村代表こそ「ホント適当なんだな」…衆院議席3分の1が比例復活の維新がゾンビ議員削減と訴える大ボケ

  5. 5

    吉村代表は連日“ドヤ顔”、党内にも高揚感漂うが…維新幹部から早くも「連立離脱論」噴出のワケ

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    ブルージェイズ知将が温めるワールドシリーズ「大谷封じ」の秘策…ドジャース連覇は一筋縄ではいかず

  3. 8

    高市政権は「安倍イタコ政権」か? 防衛費増額、武器輸出三原則無視、社会保障改悪…アベ政治の悪夢復活

  4. 9

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  5. 10

    亀梨和也気になる体調不良と酒グセ、田中みな実との結婚…旧ジャニーズ退所後の順風満帆に落とし穴