大迫傑へのボーナス2億円は“払い損”に…陸連主導「底上げ記録」のバカらしさ

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 マラソンの日本記録更新に1億円のボーナスを出すというのは、日本実業団陸上競技連合が「2020年の東京五輪で日の丸をセンターポールに掲げるため」の企画だったが、2億円も貰った大迫傑(32)は本番で6位に終わり、払い損に終わった。

 大阪マラソンは陸連の瀬古リーダーが記録を出すため、主催に名を連ねる大阪陸上競技協会に「折り返しが多いんじゃないの」と“注文”を出してもいる。

「選手の実力だけでは2時間5分台は無理。だからコース変更で手を貸すようなもの。そんな記録で五輪代表になっても本番でメダルが取れるわけがありません」(前出の菅野氏)

 上げ底記録で強引に大会を盛り上げて喜ぶのは、テレビ局とスポンサー、スポーツマスコミだけ。強豪のアフリカ勢はほくそ笑んでいるに違いない。

 ◇  ◇  ◇

●関連記事【前編を読む】…では、評論家の菅原氏が陸連の方針は「選手強化とは真逆」とバッサリ切り捨てたその根拠について詳しく報じている。

●マラソンはパリ五輪をもって五輪競技から抹消される可能性がある。2021年東京五輪の際には、開催地が東京から一転、北海道に変更されるなど“予兆”があったことは記憶に新しい。●関連記事【もっと読む】…も必読だ。

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