大阪マラソン「記録狙い」のコース変更は陸連の愚策…パリ五輪メダルへの選手強化とは真逆

公開日: 更新日:

 これでは「記録会」だ。

 25日号砲の大阪マラソンは男子のパリ五輪代表選考を兼ねており、残り1枠をかけての戦いは「2時間5分50秒」の設定記録を切ることが最低条件になる。

 5日の会見で日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダーは、折り返しが5カ所から3カ所になり、上り坂も1つ減ったことを歓迎。「これで20秒から30秒は昨年よりもいい(タイムになる)。2時間5分30秒を切るレースをして欲しい」と言った。

 先月の大阪国際女子マラソンでは前田穂南(27)が2時間18分59秒で優勝し、19年ぶりに日本記録を更新したばかり。男子も2時間4分56秒の日本記録を上回る時計を期待したが、これで本当にいいのか。

 パリ五輪代表の最後の切符は2時間5分50秒を突破した選手のうち、記録最上位者が内定となる。記録突破者が出なかった場合は、昨年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)3位の大迫傑(32)が、東京五輪に続いて日の丸を背負うことになるわけだが、スポーツファンの菅野宏三氏(ビジネス評論家)がこういう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘