「学業は?」「裏口入学は?」…麟太郎が進学 米スタンフォード大をQ&Aで徹底解説【後編】

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Q. 学業の成績が悪いと、競技活動にも影響が出る?

A. これについてはNCAA(全米大学体育協会)が規則を設けています。例えば、評定平均を割った選手は試合などに出場できない。もし、出場させてしまうとチーム全体に制裁が科されてしまう。いわゆる「スポーツしかできない選手」をなくそうという目的があり、大学側としても文武両道を実践することは、企業からのスポンサー提携やパートナーシップを得られやすいというメリットもある。ただし、ヤンキースで活躍したデレク・ジーターのように、オフシーズンに大学に通ったり、8年間かけて卒業するケースもある。自分のやりやすいようにプランニングができるので、何が何でも4年で卒業しなければ、ということはありません。

Q. 野球部の設備や指導者などは充実していますか?

A. 少なくとも、多くの日本球団の二軍施設より充実していると思います。大学も「スポーツは儲かる」と考えているため、設備への投資は惜しみません。招聘する指導者のレベルも高く、人材面での不安もありません。例えば、パドレス一筋で活躍し、殿堂入りも果たした首位打者8度、通算3141安打のトニー・グウィンは引退後、母校サンディエゴ州立大学野球部の監督を務めていた。米国では大学野球の指導者は、「ベースボールという競技そのものに貢献する重要なポスト」と位置づけられています。

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