オイルマネー侵食の懸念…LIV組の優勝阻止失敗ならますます世界ランキングは形骸化

公開日: 更新日:

【マスターズ】2日目

  ◇  ◇  ◇

 初日7アンダーでトップに躍り出たB・デシャンボー(30)は、前日以上の強風が吹いたこの日はスコアを1つ落とし、通算6アンダーでトップタイにいる。デシャンボーは圧倒的な飛距離を武器に2020年の全米オープンに優勝。今回は2つ目のメジャータイトルを狙っているが、PGAツアーのメンバーはやすやすと許すわけにはいかないだろう。

 同ツアー8勝のデシャンボーは22年6月、サウジアラビアが資金提供する新ツアーの「LIVゴルフ」と契約。昨年の大会を制したJ・ラーム(29)も12月に電撃移籍。2位タイのP・ミケルソン(53)とB・ケプカ(33)、4位P・リード(33)と、LIV組が上位を占めた。

 ゴルフライターの吉川英三郎氏が言う。

「当初PGAツアーはLIVゴルフに強い敵意を持ち、ウッズやマキロイも批判的でした。その考えは基本的に変わっていないでしょう。一方、昨年、PGA、欧州、LIVの3ツアー統合の話が突如として発表されたが、簡単に進展するはずもなく、今も契約には至っていない。そのため、LIV組は現在も世界ランキングの対象外のままで、ラームやケプカら、近年メジャーで好成績をあげた者以外、ランクは下位に低迷。過去の優勝者以外は今後、他のメジャーに勝たなければマスターズに出場できなくなるかもしれません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…