著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

改めて知ったオーガストの恐ろしさ…松の大木を根こそぎへし折る強風に心も折られる

公開日: 更新日:

 この時季、鮮やかな新緑とアザレアがきれいなオーガスタは穏やかな天候の日ばかりではありません。昨年のマスターズは2日目の嵐で17番ティーイングエリア横の松の大木が3本、根こそぎ倒れ、今年は初日から風速10メートル以上の強風が吹き荒れました。

 2月のジェネシス招待で2年ぶりに優勝した松山英樹は好調を維持し、準備万全で現地入り。2度目のマスターズ制覇へ向けて自分自身に期待していたはずです。その松山もオーガスタの強風にやられました。

 このコースはテレビで見るより打ち下ろし、打ち上げなどのアップダウンが激しく、ホール脇にある高い松の木やクリークなどの影響もあって風向きが一定ではありません。

 例えば、アーメンコーナーにある12番(パー3)や13番(パー5)は樹木に囲まれたグリーン上で風が巻いていたり、クリークが風の通り道になっている。普段でもボール位置とグリーン上では風向きや強さが違うため、10メートル以上の強風が吹けば打ち出す方向や落としどころに迷う。キャリーでグリーンを大きくオーバーしたり、逆に15ヤード以上もショートして「なぜだ?」という表情を見せる選手が何人もいました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー