夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

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 日本高野連は19日、第2回運営委員会を開き、8月7日に開幕する夏の甲子園大会の一部日程で熱中症の予防のため、「朝夕2部制」の導入を発表した。近年の夏の大会は、気温35度を超えるような酷暑の中で行われていた。

 1日目は開会式を30分早めて8時30分から。第1試合は10時開始予定で、第2試合は午後4時からとなる。2、3日目は第1試合が8時、第2試合が10時35分開始。午後の第3試合は5時から。入場券もそれぞれの部で発売される。

 日本高野連は昨夏の大会で、五回終了後に選手が冷房の効いたスペースで水分補給や身体冷却を行う10分間の「クーリングタイム」を導入した。これまでも、休養日増、白いスパイクの使用、延長十回からのタイブレーク導入といった対策を打ち出してきた。高校野球関係者がこう明かす。

「識者の構想として、熱中症対策の究極は、冷房が効く京セラドーム大阪を甲子園と併用すること。ただ、話題には上っても、高野連は一向に前に進めようとしない。2年前の夏に中央指定席を2800円から4200円にするなど、大幅値上げを断行したばかり。いくら涼しいとはいえ、京セラドームで開催して大会の盛り上がりに欠けるようなら、売り上げに大きく響いてしまう。なにより、現場の加盟校は『暑かろうが危険だろうが、絶対に全試合甲子園』という意見がほとんど。だから、京セラドーム併用以外の熱中症対策に躍起になっているのです」

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