30歳になった大谷翔平に「老い」の自覚…「二刀流断念」どころか「終焉」まで意識

公開日: 更新日:

 実際、大谷は昨年末、NHKの取材で、「ピッチャーとしては2度目の手術なので、おそらくもう一度、同じ症状になったら、配置転換。他のたとえば野手、どこのポジションか分からないけど、そういうふうになる」と話している。次に右肘靱帯を損傷したら投手を断念することになると示唆したのだ。

 ドジャースの入団会見では、「野球選手としていつまでプレーできるかはだれにも分からないですし、勝つことが僕にとっていま、一番大事なことかなと思います」とコメントした。

 大谷が公然と「いつまでプレーできるかわからない」などと野球選手としての〝終焉〟を意識したような発言をしたのはおそらく初めてだ。

 エンゼルス時代の6年間で2度、MVPを獲得、二刀流でフル回転しながら、その間、チームはプレーオフに進めなかったどころか、シーズンを勝ち越した経験すらない。

 大谷はFAでドジャースを選んだ理由について、「彼ら(ウォルター・オーナーやフリードマン編成本部長ら)は『この10年間、ドジャースが経験したことは成功だと思っていない』とおっしゃられていたので、皆、それだけ勝ちたいという気持ちが強いんだなと思います」と言った。11年連続でプレーオフに進出している常勝球団のトップが、現状に満足していないことが球団を選ぶうえで重要なポイントになったというのだ。いつまでプレーできるか分からない自分に、回り道をしている余裕はない。いますぐにでも勝つ確率の高いチームでプレーしたいと考えたのだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性