著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

選手も球団経営者も注目 メジャーリーグと米副大統領カマラ・ハリスの浅からぬ関係

公開日: 更新日:

 現職として56年ぶりに大統領選挙への出馬を見送ったジョー・バイデンの決断は、米国だけでなく世界中の注目を集めた。

 何より、バイデン自身も家族も再選への意欲が衰えていなかったにもかかわらず、与党である民主党の有力議員や俳優のジョージ・クルーニーら大口の献金者の強い反対によって辞退に至ったことは、大統領選挙と同日に行われる上下両院議員選挙もあわせて、共和党が勝利を収める事態を危惧する関係者の圧力の強さを示すものだった。

 ところで、バイデンも、新たに民主党の大統領候補になることが確実な副大統領のカマラ・ハリスも、そして共和党の大統領候補ドナルド・トランプも、球界とのつながりは浅くない。

 例えばバイデンはフィリーズを熱心に応援することで知られているし、大リーグの球団経営者の4分の3は共和党支持であり、トランプの経済政策にもおおむね肯定的な態度を示している。

 一方、ハリスが応援する球団はジャイアンツだ。サンフランシスコの地方検事や市検事を務めた経歴は、同地を本拠とするジャイアンツによく似合う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?