「8万5000円」で暫定6位→メダル圏内へ!有料ビデオ判定で“九死に一生”アーティスティックスイミング

公開日: 更新日:

【パリ五輪】アーティスティックスイミング

 日本時間5日に行われたアーティスティックスイミング(AS)のチームテクニカルルーティン(TR)で、日本が「8万5000円」を支払い、6位から3位に浮上した。

 ASは6日のフリールーティン(FR)、7日のアクロバティックルーティン(AR)との3種目の合計点で争われるが、TRの演技直後は終盤の足技が認定されず6位。日本は500スイス・フラン(約8万5000円)を支払い、審判団への抗議「プロテスト」を行うと、「技は規定の範囲内」と認められ、一気に31.2400点アップして284.9017点。中国、スペインに続く3位とメダル圏内に入った。抗議が認められたことで、支払った500スイス・フランも返金された。なお、抗議が認められない場合は返金されない。

 東京五輪後に大幅にルールが変わった。演技全体を通して100点満点で評価されていた従来の採点方法から、技ごとに採点する方式へ変更。事前申告した各技の完遂度と芸術点の合計となり、技を重ねて難易度を上げるほど高得点が狙えるようになった。反面、1度でもミスをすれば順位を大きく落とすことになる方式のため、怖さを知った格好だ。

 日本は7日未明、FRに臨み、6位だった。前日のTR、この日のFRを終えた時点での総合順位は4位。「有料ビデオ判定」により、九死に一生を得た日本は、8日のARで2大会ぶりのメダル取りに臨む。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々