柔道ウルフ・アロン「誤審」「不可解判定」「AI審判」「やらせ疑惑」をとことん語る

公開日: 更新日:

AI審判だと「投げて終わる試合がなくなっちゃう気もします」

 ──審判はあえて、指導を出すタイミングを見計らっていると。

「試合は、指導が入るタイミングによって、もう攻めなきゃ、攻めなきゃというので技の掛け合いがあったりして、出来上がっていくものでもある。AIがジャッジすると、何秒間片襟を持ってるから、待て、指導みたいになるでしょう。反則か否かを秒数で判断して、もう指導3つなの? という感じになるかもしれません」

 ──そうなると、試合の面白みがなくなります。

「試合は選手がつくるものなんですけど、審判がつくっている部分もある。東京五輪で(延長9分35秒の)決勝を戦ったときなんて、相手の趙グハム(韓国)は延長に入って2つ目の指導をもらったあと、全く指導が行かなかった。審判の中で最後は(どちらかが)投げて決めさせたい、という部分があったと思うんです」

 ──人間が判断するからこそ、真の勝負につながるわけですね。

「ある程度は審判が試合をコントロールするというのも大事だと思います。AIだとたぶん、投げて終わる試合がなくなっちゃう気もします」

 ──機械判定でいうと、フランスとの団体決勝のデジタルルーレットも「やらせ」ではないかと物議を醸しました。

「来たな、とは思いましたね(笑)。決まった組み合わせについてどうこうはないですけど、試合の判定は人間がやってるのに、なんでそこだけ機械なの? っていう(笑)。箱の中からクジを引いた方が、よほど面白いと思いましたね」(この項おわり)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった