ドジャース大谷 来季日本開幕戦で「投手復帰」のシナリオ 《日本人ファン前で》がMLBの絶対条件

公開日: 更新日:

 右肩腱板の炎症で負傷者リスト(IL)入りしていたドジャース山本由伸(26)が日本時間11日、本拠地ドジャースタジアムでのカブス戦で復帰。同じルーキーの今永昇太(31)との投げ合いとなった。

 この日は、大谷翔平(30)、鈴木誠也(30)ともスタメンに名を連ね、2007年のヤンキース(松井、井川)-マリナーズ(イチロー、城島)以来となる、日本人4人の同時出場が実現した。

 ド軍とカ軍は来年3月、日本での開幕戦が予定されている。オープニングゲームが行われる東京ドームでは、大谷が投打の二刀流で復帰し、今永と対戦することになりそうだ。

 エンゼルス時代の昨年9月に右肘靱帯修復手術を受けた大谷は今季、DHで出場しながら、患部のリハビリに励んできた。これまで4度、ブルペン入りするなど、順調な回復ぶりを見せており、一部米メディアが今季中の投手復帰を報じるほどだ。デーブ・ロバーツ監督はさすがに早期復帰を否定したが、「今はスプリングトレーニングの下準備をしている段階」と、早ければ来年2月のオープン戦での実戦復帰を示唆。仮にオープン戦のマウンドに上がらなくても、ライブBPなどの実戦形式の打撃練習に登板して調整し、日本開幕戦に間に合わせるのは決して不可能ではない。日本開幕戦で復帰初登板となれば、球数やイニングは制限されるものの、日本のファンへのお披露目には十分だろう。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「ドジャースが今季の韓国に続いて来年、日本開幕戦を行うのは6年ぶりでさらなる海外市場拡大を狙うMLBの思惑に他ならない。日本での興行で大成功を収めたいMLBにとって、日本のファンの前での二刀流復帰は絶対条件なのです。しかも、今回はドジャースのオーナーグループであるグッゲンハイムが主催するだけに、日本のファンやスポンサー企業に向けたキラーコンテンツを用意するのは当然。MLB同様、大谷と山本を使って球団ビジネスの拡大を図りたいのはドジャースのオーナーグループも同じです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が