女子プロ国内「ビッグ4」米挑戦…ツアー切符得られてもその先に待ち受ける「5月の壁」

公開日: 更新日:

 つまり最終予選会からツアー切符を得られる人数は大きく減る。山下らの実力なら、25位までに入ることは難しいことではないだろうが、問題はその先だ。

 予選会からツアーの出場権を得た、いわゆる非シード選手たちは、例年5月と7月に、2度のリシャッフル(出場優先順位)があるのだ。

 5月のリシャッフル時点で獲得ポイントが上位80位以内に入っていれば、7月のリシャッフルまでは優先順位がカテゴリー「8」までジャンプアップ。海外メジャーも含めて全試合に出られるが、ポイントランク81位以下なら出場試合は限られる。

 今季で言えば、吉田優利(24)がそうだった。5月と8月の2回のリシャッフルで、ともにポイント上位80位に入れず、現在は132位。今季は米女子ツアーに14試合しか出ておらず、シード入り(80位以内)は厳しい状況だ。

 ツアー関係者が言う。

「吉田は1回目のリシャッフルに失敗し、8月のリシャッフルまで4試合しか出場できず。全米オープンは現地の予選で切符を手にした。山下たちは最終予選会はできるだけ上位で通過し、1回目のリシャッフルまでにトップ10入りするなどしてポイントを多く稼ぐことが肝要。出場順位見直しの重圧から解放されなければ、実力があっても思い切ったプレーができずに苦戦します」

 4人とも海外メジャー優勝が夢だが、その前に越えなければならない壁がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  5. 5

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方

  1. 6

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  2. 7

    突然のがん宣告にも動揺なし「で、ステージはナンボでしょうか?」

  3. 8

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  4. 9

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  5. 10

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?