巨人・菅野智之を欲しがるメジャー球団とその条件は…《大谷ドジャースの可能性は低いが…》

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年齢的には最後のチャンス

 対抗は昨年のワールドシリーズを戦ったチャンピオンのレンジャーズとダイヤモンドバックスだという友成氏は「レンジャーズは今季、エース格のイオバルディとの2年45億円(当時)の契約が満了する。シャーザーやデグロムの年俸も高く、もし放出することになれば、先発ローテの整備は不可欠。先発陣の駒が足りず、終盤に急失速してプレーオフ進出を逃したDバックスも候補です」とした。

 条件はどうか。

「年齢的なことを考慮すれば、2年総額3000万ドル(約45億円)が基本線になるでしょう。資金力のあるメッツなら3年4000万ドル(約60億円)から4500万ドル(約67億円)規模の条件を提示する可能性もあります」(友成那智氏)

 菅野が14勝2敗と無双だった20年オフにもポスティング移籍を試みたが、締め切り直前に断念した。

 さる米球界関係者が明かす。

「当時はヤンキース、レッドソックス、ジャイアンツなど複数球団が獲得に乗り出したものの、条件面で折り合わなかった。当時、行きたかったのはヤンキースなどの大都市の強豪球団で、望んだとされる菊池雄星に匹敵する契約(4年総額5600万ドル=当時約58億円)を出せるチームはなかった。巨人は残留に4年30億円以上。メジャーで最も好条件だったのはパドレスで、巨人と同等かそれ以下だったようです。その年はコロナ禍でメジャーの移籍市場が停滞するなど、不運だった面もありますが……」

 しかし、今の菅野はもう、全盛時のこだわりを捨てているという。

「今回は35歳になることもあって最後のチャンスと覚悟を決めています。条件はどうあれ、海を渡るともっぱらです」(前出の関係者)

 巨人の阿部監督は「とにかく日本シリーズで日本一になって『カッコつけて行け』って言いたいね」と笑った。

 日本シリーズは3度出場し、いずれも敗れている。自身初の日本一を手土産に今度こそ海を渡る――。

  ◇  ◇  ◇

 菅野はなぜ完全復活できたのか。実は、阿部監督はある「法則」のもと、菅野を起用していたという。いったいどういうことか。

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