著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

ZOZO終幕も米ツアー国内開催の意義は大きい 選手、ファン、関係者に大きな刺激を与えてきた

公開日: 更新日:

 2019年から始まった日本開催の米男子プロゴルフ(PGA)ツアー、「ZOZOチャンピオンシップ」が6年契約を終えて幕を閉じました。

 第1回大会はT・ウッズが松山英樹を退け優勝。これで大会の知名度が浸透しました。2021年の第3回大会はマスターズを制した松山が頂点に立ち、国内のファンを沸かせました。

 大会は賞金総額だけで850万ドル(約13億円)と巨額です。6年間も国内でPGAツアーを開催してくれた主催者や、大会運営に尽力された方たちには心から感謝したいです。

 この大会はPGAツアーのコースセッティングになります。フェアウエーを絞り、ラフをある程度伸ばし、グリーンも速い。昔から会場の習志野CCではよくプレーしましたが、ZOZOの舞台では、ティーショットとミドルアイアンの精度が求められます。今年、国内選手でベスト10入りしたのが杉浦悠太(6位)だけだったのは、その差が大きかったように思います。

 多くの国内選手はこの大会に出ることを目標にしています。本場のPGAツアーに出場できるチャンスはそうそうない。賞金が高いことはもちろんですが、ゴルフファンの誰もが知っているトッププロの参戦は限られているとはいえ、国内にいながらPGAの選手と戦うことは刺激になるし、学べるものは多い。欧州ツアーからPGAツアーに昇格した久常涼をはじめ、同ツアーや米下部ツアーに挑戦する選手が増えたのは、国内ツアーの試合数減だけが理由ではないでしょう。この大会が海外に目を向けるきっかけになった選手も多いのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?