毎日新聞が将棋「王将戦」主催から撤退の衝撃…高校野球ファンは早くも“飛び火”を懸念

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 驚きの声を上げたのは将棋ファンにとどまらないのではないか。

 7日、日本将棋連盟が8タイトル戦のひとつである「王将戦」について、今月から始まる第75期から連盟の単独主催に変更すると発表したからだ。

 「王将戦」は毎日新聞社主催で1950年に創設。翌51年にタイトル戦となり、77年度からはスポーツニッポン新聞社との共催になった。両社は75期から「特別協力」になるという。

 毎日は昨年4月にも日本棋院、関西棋院と主催する囲碁棋戦「本因坊戦」の開催方式について変更を発表。優勝賞金がそれまでの2800万円から約7割減となる850万円になった。この時も囲碁ファンから「寂しい」「スポンサーを継続していくのが難しくなったよう」と言った声が飛び交っていたが、あらためて毎日が歴史を誇る「王将戦」からも距離を置く決断を下したことに対し、ネット上では新聞メディアの台所事情を心配する投稿が相次いでいる。

甲子園撤退もあり得るのか

 日本新聞協会がまとめた2024年10月の新聞発行部数調査によると、協会加盟の日刊106紙の総発行部数は2661万6578部で、前年比6.9%減少。2000年10月時点は5370万8831部だったから、発行部数は24年間でおよそ半分になったわけだ。

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