渋野日向子がまさかの1桁順位スタート!上位争いのカギは「ピンポジション」にあり

公開日: 更新日:

【HSBC女子世界選手権 第1日】

 前週は岩井明愛(22)の激しい優勝争いで盛り上がったが、今週は渋野日向子(26)に注目だ。首位に3打差の1アンダー7位タイ。“1ケタ”発進は、初日2アンダー4位タイだった昨年の全米女子プロ以来。そこでは優勝のA・ヤン(37)から5打差の7位に終わったが、久しぶりにV争いに絡めそうな位置につけた。

 この日は初日というのに、ピン位置が左右に振られ、風もあり、アンジュレーションのきついバミューダグリーンに選手たちは苦戦した。渋野と同じ1アンダーでパット巧者の古江彩佳(24)でさえ、「いつも切らない所に切られた」と愚痴ったが、前週に続き、予選カットなしの大会で渋野がこのまま上位をキープできるかは、そのピン位置次第だろう。

 中継局(WOWOW)の解説を務める羽川豊プロは「(2日目は)半分厳しい位置、半分はチャンスホール」と予想したが、テレビ観戦したあるツアー関係者の見立てはこうだ。

「ここは、岩井が27アンダーを出した先週のコースよりグリーンの難度が高い。雨や風にもよるが、優勝スコアは15アンダー前後でしょう。初日にしては珍しくピン位置が左右や奥目だっただけでなく、ダブルブレイクやカップ手前で急に切れるラインも多かった。2日目以降のピン位置は、その日になってみないとわからないものの、初日の渋野を見る限り、アプローチは寄るし、ロングパットのタッチもとてもいい。この日はフェアウエーを4度外したが、ドライバーさえ散らばらなければ、ライバルが苦労する難しいピン位置の方が集中力が持続してスコアをつくれる気がします」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘