巨人「地獄の交流戦」再び…2014年を最後にVなし “事件”連発の鬼門ZOZOマリンからスタート
「ファイターズの清宮、野村、万波のクリーンアップを抑えたい」
巨人の田中瑛斗(25)が昨2日、都内で交流戦開幕会見に出席。昨年末の現役ドラフトで日本ハムから加入したセットアッパーは、移籍1年目の今季、シュートを武器に中継ぎで21試合に登板し、防御率3.06、13ホールド。ブルペンに欠かせない存在となった右腕は、交流戦で対戦したい相手を問われると、冒頭の3選手の名前を挙げ、腕まくりである。
最近の巨人は交流戦で勝ち切れない。最後に制したのは、11年前の2014年。以降、ここ5年間をみても、コロナ禍で開催されなかった20年を除いて、7、3、10、9、3位と苦戦している。
対戦はパの最下位を独走するロッテからスタートするが、油断はできない。通算31勝37敗3分けと負け越している相手で、特に3日から3連戦が行われる敵地ZOZOマリンスタジアムでは、10勝21敗3分け。ここは過去に信じられない“事件”が何度も起きた鬼門である。さる巨人OBがこう言った。
「交流戦初期の頃、本塁打の後にホームベースを踏み忘れ、得点が取り消されたことがあった。連日強風が吹く球場だけに、2年前には名手・坂本がポロリとやるなど、この球場では落球が頻発する。チーム内にはいまだにマリンスタジアムへの苦手意識があるようです」