巨人の交流戦は不安だらけ…エース戸郷は復調遠く、セットアッパー大勢は“勤続疲労”で球威なし
「不安を解消するどころか、増幅させて交流戦を迎えることになってしまいましたね」とは、評論家の高橋善正氏。
昨1日の中日戦の八回にセットアッパーの巨人・大勢(25)が2死満塁から痛恨のワイルドピッチで勝ち越しを許した場面を振り返り、「暴投後に2点適時打を浴びた大勢は結局、2安打2四球(申告敬遠を含む)3失点で1イニング持たずに降板した。ここまで5勝1敗16ホールドと数字上は文句のない成績に見えますが、開幕からずっとスピード表示ほど球にキレがないことが気になっていた。制球の甘さをカバーできるだけの球威がないから、無失点に抑えている試合でも塁上を賑わすシーンが多い。昨季は43試合に投げて防御率0.88と圧倒的だったが、今季は2.31。23試合に投げて三者凡退に片づけた試合が8試合しかなく、相手からすれば手も足も出ないという感じがないのです」と、言うのだ。
阿部監督は先日も大勢をベンチ入りメンバーから外すなど「勝利の方程式」にほころびが出ないよう慎重な起用をしているものの、「昨年までの3年間で127試合に投げている“勤続疲労”の影響は否定できない」と高橋氏。チーム内にもそんな声があるのは確かだ。