“鬼軍曹”中田久美がSAGA久光のヘッド就任…9年ぶり現場復帰に集まる期待と不安
東京五輪の汚名返上となるか。
バレーボールSVリーグ「SAGA久光スプリングス」(旧久光製薬)のヘッドコーチ(監督)に、女子日本代表元監督の中田久美氏(59)が復帰、9年ぶりに指揮を執ることになった。
現役時代はもちろん、指導者としても古巣で輝かしい実績を築いた。2012~16年に旧久光の監督を務め、17年には総監督に就任。Vリーグ時代のプレミアリーグで3度、全日本選手権では4度優勝に導いた。
チームは今季、リーグ3位に終わり、チャンピオンシップのセミファイナルでNECレッドロケッツ川崎に敗退。先月、2016年からチームを率いた酒井新悟ヘッドコーチが退任した。かつて久光の黄金時代を築いた手腕に期待が集まる。
現役時代は史上最年少の15歳で日本代表入りしてセッターとして大活躍。1984年のロサンゼルス五輪では銅メダル獲得に貢献したスター選手だったが、そんな功績を汚すことになったのが21年の東京五輪だった。
17年に就任した日本代表監督に就任、東京五輪では初の女性監督として指揮を執るも、自国開催の地の利も活かしきれず、25年ぶりに予選リーグ敗退。代表監督を退任した。