ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった
当初5月だった予定は…
となると、さらに後ろ倒しになりそうなのが大谷の投手復帰だ。
当初5月だった予定が6月、やがて後半戦にズレ込んだ。フリードマン編成本部長は5月下旬、大谷の投手復帰に関してこう言っている。
「シーズンの最初から最後まで(投手として)プレーするのは現実的ではないと思っていた。それより10月のポストシーズンできっちり投げられるかどうかを意識するようになった。だから(投手としての調整の)ペースを落とすことにした」
オフに手術した左肩の影響で意識的に投手としての調整を遅らせているところにもってきて、今回のローテーション右腕の離脱だ。
大谷は現在、ブルペンでのピッチングに加えて、打者を相手にするライブBPを2度、5月26日と6月1日に行っている。すでに最速156キロのストレートに加え、スイーパーやスプリットなどの変化球も含めた全球種を投げた。
3度目のライブBPは当初、7日からのカージナルス3連戦の予定だったものの、悪天候に加えて8、9日がデーゲームだったため延期。さらにこの日(10日)、サンディエゴのパドレス戦前に行うはずだったライブBPを1日延期した。9日の試合で左足首付近に受けた死球の影響だという。
何しろ左肩手術に加えて右肘手術からの“病み上がり”。投手としての調整を慎重に、石橋を叩いて渡るように進めていると言えば聞こえはいいけれども、ライブBPが延期に延期を重ねていることから察するに、あえて投手としての復帰を遅らせていると受け取れないこともない。
「大谷は投手としての復帰に意欲満々。試合中にシャドーピッチングをしていたこともあるくらいです。打って投げて、投打の二刀流が自分のプレースタイルという自負があるだけに、投手としての復帰がさらに先送りされることで気持ちが萎えないか心配。首脳陣は投手としての具体的な復帰時期に関して明言していない。実際、まだ正式には決まっていないのでしょうし……」とは前出の特派員。
現時点で投手復帰は7月16日の球宴以降、漠然と後半戦といわれているが、シーズン終盤にズレ込む可能性も出てきた。
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ところで、いまや本場米国でメジャーリーグの顔となった大谷だが、2028年ロス五輪に本人は乗り気でも「出場できない可能性」が高いという。いったいなぜか。どうして大谷は大舞台に立てなさそうなのか。その「3つの理由」とは。
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