巨人は投手陣崩壊と打線復活どちらが先か? またも“見殺し”で逆転負け…よぎる昨季の広島急失速
昨季の広島はリーグのワーストタイとなる月間20敗
昨季の広島は9月4日まで首位に立ちながら、その後はリーグのワーストタイとなる月間20敗を記録するなど歴史的急失速で4位に沈んだ。それまでの快進撃を支えてきた投手陣が9月以降の29試合で127失点と崩壊したのがすべてだった。
「昨年の広島は総得点415がリーグ5位、チーム打率.238がリーグワーストと打線が投手陣にオンブにダッコ。シーズン143試合で3得点以下に終わったのが96試合もあるなど、投手陣は常に援護の期待できない状態でマウンドに立つことを強いられ、夏場を過ぎてついに力尽きた。今季の巨人もここまでの80試合で3得点以下の試合がこの日で54試合目。投手陣の心身のスタミナが最後まで持てばいいのですが……」(橋本氏)
この日も広島を上回る9安打を放ちながら、あと一本が出なかった。奪った得点は五回のオコエの適時打、八回2死満塁からの増田陸の適時内野安打による2点のみ。オコエは適時打のあとに牽制死、勝ち越した八回もなおも2死満塁の好機で坂本が投ゴロに倒れ、追加点を挙げられなかった。大勢がつかまったのはその直後だった。
阿部監督、奮闘する投手陣を見殺しにする打線の方は、「しょうがない」では済まされない。