山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ
山下と古江は身長が約150センチ。日本選手の中でも小柄で飛ばし屋でもない。そんな2人はゴルフの素人である父親の指導でメジャーに勝てたのはなぜか。
ゴルフライターの金井正樹氏がこう語る。
「名選手は名コーチにあらずと言われますが、自分でプレーするのと、人に教える能力はまったく違います。山下や古江のお父さんは小さい頃から娘のスイングを見続けているのでリズムが早くなったとか、トップの位置が下がったなど、ちょっとした違いもわかるはずです。おそらく分析能力が高いのでしょう。山下や古江にとっては自分に必要なことを教えてくれるし、結果も出るから誰より信頼もする。ダメなプロが勘違いしているのはよい先生を探していること。コーチをコロコロ変えるプロもいますが、自分が教わり上手になることです」
ちなみに、全英女子2位の勝みなみ(27)には中学時代からコーチがいない。自分のスイングをビデオで見て、気がついたことがあれば修正しているというが、今年は弾道計測器を購入した。プロコーチが不在の選手にとっては、スイングデータを数値化できる最新テクノロジーも大きく貢献しているといえよう。
米ツアーには、スイングはもちろん、アプローチやパター、メンタルなどの専門コーチがたくさんいるが、これでは商売あがったりだ。