高橋由伸の驚愕“麻雀伝説”…慶大練習場近くの雀荘の「空前絶後の光景」に腰を抜かしかけた

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 と練習開始までの時間つなぎで入った合宿所近くの雀荘で、私は腰を抜かすほど驚いた。店の壁には、天井から短冊のように垂れ下がった「当店の役満達成者」リストがベタベタ張ってあって「高橋由伸」の名前がずらっと並んでいるのだ。例えば「祝!四暗刻 慶大・高橋由伸様」「祝!国士無双 慶大・高橋由伸様」。日付を確認すると同じ日に「大三元」と「緑一色」をつもった日もあったらしい。

「そりゃあ店内は大騒ぎでしたよ。でも高橋君は当然って顔をしてたなあ。わたしゃ、あの子の勝負度胸は天才だと思ったね」

 と店主は興奮してまくし立てた。1日に役満を2度あがるということは、麻雀界において空前絶後の大騒動なのだ。野球でいえば「代打逆転満塁サヨナラホームラン」に匹敵する大記録。当たれば天国、振り込めば奈落。まさに勝負師としての天才ぶりは、ここで開花したと言っていい。

 勝負勘と併せて高橋が完全復活するには「低反発球の克服」も必須条件だ。

 いわゆる「飛ばないボール」は約2メートル飛距離が落ち、詰まると20メートル以上失速するようだ。ひところはジャストミートしても打球が思ったほど飛ばず、「伸びないんです。納得いかない」と自問自答していた。

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