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羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

ゴルフは不公平な競技。理不尽を恨むなら、まずできることをやりましょう

公開日: 更新日:

 私も国内外の試合で雷雨による中断を何度も経験しました。マスターズの時も、クラブハウスに引き揚げた選手たちがロッカールームで長時間、雑談に花を咲かせていたことを覚えています。

 私もそうですが、海外の選手に比べて日本選手は長い時間待つことに慣れていない気がします。海外選手は中断している間は戦闘モードのスイッチを切り、完全にリラックスできる。今の選手なら携帯でゲームをやったり、YouTubeでも見るのでしょうか。

 国内は9月になり、本格的な台風シーズンを迎えます。悪天候の影響を受けるトーナメントもあるでしょう。富山県の地域振興およびゴルフ振興を目的とした前週のアイドマMCカップシニアオープン(8月27日1日競技)も雷のため、私は8番ホールで中断となり、その後、中止になりました。

 プレーの中断は避けられなくても事前にできることはあります。今の天気予報は正確です。降雨時間もわかります。雨具や着替えの用意はもちろんですが、クラブハウスに引き揚げてくればエアコンで体が冷えますから、その対策も必要です。最終日が大雨で中止の場合、競技は54ホールに短縮され3日目にトップに立っている者が優勝となる。その可能性があるなら3日目は1打でもスコアを伸ばしておかなければなりません。

 コース内にクマが出現して試合が中止になる昨今です。ゴルフ場では何が起こるかわかりません。それでも荒天中断に対する準備だけはできます。

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