ドジャース指揮官が大谷翔平の足で変えたい…「メジャー平均以下」の深刻データ
求められるのは三刀流の働き
ここまで48本塁打でフィリーズのシュワーバー(50本)とともにナ・リーグ本塁打王を争う大谷にしても、実は走塁面での貢献度は乏しい。今季はここまで17盗塁で、メジャー史上初の「50-50」(54本塁打、59盗塁)を達成した昨季よりも大幅に減少しているだけでなく、走塁面での貢献度を表す指標で、ひとつの安打でどれだけ次の塁まで進めたかを示すXBT%は昨季の46.9%から今季は40.6%でメジャー平均の41.4%を下回っているのだ。
ド軍は後半戦に入って22勝25敗と負け越しており、そのうち1点差12試合、2点差4試合と僅差で落とす試合が少なくない。試合終盤、救援陣が打ち込まれて試合をひっくり返されるケースもあるとはいえ、競り負ける試合が目立つのは、大谷を含めた野手の機動力が機能していないことも原因だ。
大谷は投打の二刀流としてチームの主力を担うだけでなく、昨季のように出塁して塁をかき回すリードオフマンの三刀流の働きが求められる。
パドレスとの激しい地区優勝争いを制するには、大谷の機動力が欠かせない。
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チームのために身を削り、投打で躍動する大谷の存在を苦々しく思っているのが佐々木朗希ではないか。大谷はことあるごとに「フォア・ザ・チーム」を強調しており、本人にその気があるかはともかく、結果的に期待を裏切り続ける佐々木への痛烈な皮肉になっているからだ。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。
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