落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

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 あとになって、川崎に対する事実上の引退勧告だったこと、故障で苦しんでいる川崎を抜擢することでチームをひとつにしようとしたことなど、監督からいろいろと理由を聞いたものの、「とんでもないことを考える人だな」とのっけから思わされた。2月1日のキャンプインに紅白戦をやったり、一切の補強を拒否したり、就任1年目の落合監督はチームを変えるために手を尽くした。落合監督は言ったことは必ずやる。絶対にブレない。

 オレに一任してくれた投手起用だってそう。正直、それがオレにはプレッシャーにもなったが、全面的に任してくれている以上、「下手なことはできない。いい加減なことはできない」という、やりがいと緊張感を持たせてくれた。

 非難囂々だった、あの07年の日本シリーズ、完全試合目前での山井大介の交代もそうだった。(この項つづく)

▽もり・しげかず 1954年11月18日生まれ。千葉県出身。駒大、住友金属を経て78年のドラフト1位で西武に入団。先発から抑えに転向し、現役通算9年で57勝(62敗)、82セーブを挙げた。88年に引退。翌89年から99年まで西武の投手コーチを務め、黄金時代を築く。00年からは日本ハム、02年から横浜で投手コーチを歴任。落合監督に請われ04年から中日でバッテリーチーフコーチ、10年にヘッドコーチに昇格した。落合監督とともに11年オフ、中日を退団。プロ入り後、ユニホームを脱ぐのは初めてだった。

  ◇  ◇  ◇

「大人気連載プレイバック」の次回も、引き続き森氏による「オレ流とともに去りぬ」を公開する。

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