07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(下)

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 心情的にはオレだって山井に大記録に挑戦してもらいたいが、ボールに大きな赤い染みが付くような状態になって、ラスト1イニングを抑え切れるのか。答えが出ないまま、八回を投げ終えてベンチに戻ってきた山井に声をかけた。どうだ?

 山井からは意外な答えが返ってきた。

「いや、もう、岩瀬さんでお願いします」

 正直、「森さんに任せます」とゲタを預けられたら、どうしようかと思っていた。すぐに、ベンチ裏のコーチ室にいた落合監督に伝えにいった。

「どうする?」

「代えます」

「えっ!? いいのか?」

「山井はマメを潰してる。本人も岩瀬さんでと言ってます」

 こうして、九回から岩瀬にスイッチ。2投手による完全試合で中日は53年ぶりの日本一を果たした。あのとき、コーチ室で落合監督が言った。

「よかったな、山井が自分で決断してくれて」

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