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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

ヤンキースがメッツにケンカを吹っかけた? NYサッカー2チームの気になるライバル関係

公開日: 更新日:

 しかし、いざ始まってみると、野球の殿堂ヤンキースタジアムでサッカーを見ることの物珍しさもあって多くの観客が詰めかけ、1年目は平均観客動員数が2万9021人で、もう一つのニューヨークのチームであるレッドブルズの1万9657人に大差をつける人気ぶり。その後も数千人の差をつける状態が続いたため、同FCの新スタジアムの建設話は霧消してしまった。

 しかし、22年に初めてレッドブルズの平均観客動員数がニューヨークシティーFCを上回ったため、新スタジアム建設の機運が高まり、昨年公費770億円(総工費は1150億円)を投じて収容人員2万5000人のサッカー専用球場が建設されることが決まった。それによりヤンキースタジアムは27年から野球専用球場に戻ることになった。

 このサッカー専用球場はニューヨーク・クイーンズ区にあるメッツの本拠地シティフィールドのすぐ隣に建設されることが決まっている。ヤンキース系のプロサッカーチームの本拠地がライバル球団であるメッツの本拠地のすぐ隣にできると聞くと、ヤンキースがメッツにケンカを吹っかけているように見えなくもないが、決してそのようなことはない。

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