ヤンキースがメッツにケンカを吹っかけた? NYサッカー2チームの気になるライバル関係
しかし、いざ始まってみると、野球の殿堂ヤンキースタジアムでサッカーを見ることの物珍しさもあって多くの観客が詰めかけ、1年目は平均観客動員数が2万9021人で、もう一つのニューヨークのチームであるレッドブルズの1万9657人に大差をつける人気ぶり。その後も数千人の差をつける状態が続いたため、同FCの新スタジアムの建設話は霧消してしまった。
しかし、22年に初めてレッドブルズの平均観客動員数がニューヨークシティーFCを上回ったため、新スタジアム建設の機運が高まり、昨年公費770億円(総工費は1150億円)を投じて収容人員2万5000人のサッカー専用球場が建設されることが決まった。それによりヤンキースタジアムは27年から野球専用球場に戻ることになった。
このサッカー専用球場はニューヨーク・クイーンズ区にあるメッツの本拠地シティフィールドのすぐ隣に建設されることが決まっている。ヤンキース系のプロサッカーチームの本拠地がライバル球団であるメッツの本拠地のすぐ隣にできると聞くと、ヤンキースがメッツにケンカを吹っかけているように見えなくもないが、決してそのようなことはない。