ドジャース大谷翔平「二刀流」の相乗効果…100マイルへの執着の裏に“打者大谷”の目線

公開日: 更新日:

肘に大きな負担がかかろうと…

「自分のスイングをした中で当てられているかどうかは分かりませんけど。みんな軽打しにくるので。やっぱりコツコツコツコツくれば、それは速くても当たるかなと。タイミングさえ押し込めていればファウルになるので、それで2ストライクまで追い込めれば、フォークなり、スライダーなり、真っすぐなりで、三振は十分取れるんじゃないかと思うんです」

 たとえ160キロ超の速球だろうと、打者でもある自分は当てることができる。だが、自分のスイングができるとは限らない。打者にとって不利なカウントに追い込まれ、結果として打ち取られる可能性が高くなるということだ。

 大谷が速球に強いこだわりがあるのは、野球を始めてからいまに至るまで投打の二刀流選手としてプレーし続けてきたがゆえ。自分が打者でもあるからこそ、160キロ超の速球が大きな武器になると身をもって感じているに違いない。

 大谷は8月7日のカージナルス戦に先発、先制された直後に逆転2ランを放った。投げた直後に打席に立つ準備で心掛けていることを聞かれてこう答えた。

「基本的には投げていてもいなくても、打席とピッチングは別々で考えている。マウンドでやるべきことと、打席でやるべきことはしっかりすみ分け、切り替えながらやっていきたい」

 調整やリカバリーの方法は、投手と打者で異なる。その両方をやっている大谷に関して、ドジャースナインは「彼はとにかく忙しい」と目を白黒させているという。

 投げることと打つことはまったくの別物。「すみ分けて」考えるのは当然だが、打者でもあることが、投手をやるうえで大きな財産になっているようなのだ。

 つまり肘に大きな負担がかかろうと、100マイル(約161キロ)超の速球にこだわるのは打者目線があればこそ。逆もしかり。投手をやっているからこそ、投手サイドに立った情報や見方を打撃に生かしているのだ。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、投打でフル回転する大谷の活躍を苦々しい思いで見つめているのが佐々木朗希ではないか。大谷はチームのために身を削り、ことあるごとに「フォア・ザ・チーム」を強調。本人にその気があるかはともかく、結果的に期待を裏切り続ける佐々木への痛烈な皮肉になっているからだ。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  2. 2

    佐々木麟太郎「スタンフォード大残留」ならどうなる? 選択次第では今秋ドラフトで争奪戦へ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「気持ち悪い」…クセバレに加え「直球の脆さ」「勝負弱さ」まで露呈

  4. 4

    ドジャース大谷の登板延期で“割を食う”佐々木朗希…中5日連発に指揮官「デメリットない」の欺瞞

  5. 5

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  1. 6

    中村晃は引退会見で「幼稚」と…長谷川勇也、松田宣浩、和田毅が呈していたソフトB若手への苦言

  2. 7

    日本ハム二軍施設なぜ移転? 鎌ヶ谷から恵庭へ…栗山英樹CBOの要求を呑んだ本当の理由

  3. 8

    ソフトバンク中村晃が現役引退へ…当面の仕事は「幼稚な二軍選手」の根性叩き直し

  4. 9

    巨人・松本剛の完全復調を手助けした“兄貴分コーチ”の名前 ナイター前の午前中に秘かに打ち込み特訓

  5. 10

    ソフトB関係者を“メロつかせた”佐々木麟太郎の褒め殺し…「ウチで決まりと思っちゃう」のノロケ声も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ