ドジャースが致命的弱点またも露呈…大谷翔平がどれだけ打っても「最下位レベルの穴」は埋まらず
「10月のドジャースに弱点があるとすれば、確実にリリーフ陣。フィリーズ、メッツ、ブルワーズ、カブス、パドレスなどのナ・リーグの地区優勝候補と比べると、明らかに最下位レベルだ」
元レッズGMのジム・ボーデン氏は、米メディア「ジ・アスレチック」でこう言っている。
日本時間3日のパイレーツ戦は、その「弱点」がモロに露呈した。打線はパイレーツを上回る12安打。大谷翔平(31)は3安打2打点、1本塁打。続くベッツ(32)は2安打1打点、4番のスミス(30)は3安打1打点。打つべき人が打って重ねた得点を、しかし、リリーフ陣が吐き出した。
160キロ右腕のエンリケス(23)が3失点、コペック(29)とイエーツ(38)がそれぞれ1失点だ。リリーフ陣の防御率4.22は30球団中20位。イエーツを含めて負傷者リストにいた救援陣は、調整中にフォームの見直しをしてから戦列に復帰しているが、それでもピリッとしないのだからどうしようもない。
それだけにドジャースの必勝パターンは昨年同様、打ち勝つこと。チーム本塁打204はリーグトップ。総得点707はブルワーズに次いでリーグ2位。打線の破壊力で脆弱なリリーフ陣をカバーする以外にない。この日は完全な打撃戦にもつれ込んだのだから、本来なら願ったりかなったり。それでも勝てなかったのは、打線にも責任の一端があることになる。