巨人戦の殊勲打で星野監督から"出どころ不明"の100万円、そのぶん罰金もたくさん取られた
監督賞やプレゼントには、明確な基準があったわけじゃない。完全に監督の裁量だった。
要は気分次第。一般の人が聞くと「信じられない」「羨ましい」と思うかもしれないが、それがプロの世界だ。
「結果=お金」。結果が出なけりゃ大減俸、結果を出せばいい思いができる。星野監督は結果主義を徹底した。
その代わり、罰金もたくさん取られた。最高額はこちらも100万円。しかも2回ある。
1回目は3年連続で春季キャンプ初日の2月1日に風邪をひいて練習を欠席したとき。
「おまえ、許さん!」
3回目でついに監督のカミナリが落ち、しこたま徴収された。
風邪は体調管理ができていないことが原因。自己責任だと納得するしかないが、2回目はあまりにも理不尽な思いをした。
忘れもしない、1996年6月15日の広島戦(広島市民球場)での出来事だ。