ソフトBの佐々木麟太郎「一本釣り」加速!“ムダ打ちリスク”を度外視ですでに密着マーク中
迫る世代交代の波
後半戦は小久保采配がチームに浸透。長年の課題だった育成と勝利を両立し、観客動員数も上昇カーブを描いた。ライバルの日本ハムがドラフトと育成を2本柱でチームを強化したように、今後はホークスも、補強に頼り過ぎないチームづくりが加速しそうだ。
その象徴となりそうなのが、花巻東時代に史上最多の高校通算140本塁打を放った佐々木麟太郎(20=米スタンフォード大)の存在だという。「ソフトバンクは今秋ドラフト1位候補として、佐々木を密着マークしています」と、地元放送関係者がこう話す。
「今年からNPBドラフトの指名対象に加わった佐々木は、来夏の全米ドラフトでも指名対象になっている。日米間の取り決めにより、日本の球団は全米ドラフトの結果を待って交渉をスタートする必要がある。米国の大学を卒業するかどうかによるが、プロ入りできるのは早くても来夏以降。まして佐々木は『即メジャー』を目標に掲げている。日本のドラフトで指名されても入団を拒否する可能性がある。貴重なドラフトの1枠が無駄になるリスクを度外視してでも佐々木を指名できるのは、ソフトバンクや阪神のような常勝チームで、戦力に余裕がある球団に限られます」
ソフトバンクは柳田、近藤、山川ら中心選手の多くは30代。世代交代のタイミングが迫っている。佐々木は彼らに代わる中軸候補として、うってつけの存在といえる。
「阪神は即戦力選手の上位指名を検討しているそうです。ソフトバンクと同様、佐々木を密着マークしている巨人や西武の動向は気になりますが、チームが低迷しているだけに、即戦力選手の獲得が急務。最終的にホークスが一本釣りしてもおかしくない。『世界一』を目標に掲げる球団としても、仮にメジャーとの争奪戦に発展しても、おいそれと負けるわけにはいかない」
とは、前出の放送関係者だ。
◇ ◇ ◇
佐々木麟太郎は、実は昨秋ドラフトでも「サプライズ指名」される可能性があったことは意外にも知られていない。実はオリックスがなんと5位指名で指名を画策。しかし逡巡した末に土壇場で踏みとどまり、結果として前代未聞である「15分間謎の中断」が生まれたという。いったいどういうことか。あの時、水面下では何が起きていたのか。
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