「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり
乱闘から1カ月後、ガルベスとの「再戦」がやってきた。6月1日、東京ドームでの巨人戦。初回、1死満塁の場面で打席が回ってきた。2球目が俺の手首に当たって押し出し死球。このときも当てられたが、満塁の状況で故意じゃないのは明らか。スタンドからのヤジは凄かったけど、矛を収めた。
俺とガルベスは7月のオールスターに初めて選ばれた。当時は3試合。同じベンチに入ったが、言葉を交わすことはなかった。
球宴の試合前、一緒に出場していた同僚の大豊泰昭さんが「あの牛乳を持って仲直りしに行こうよ」と話しかけてきた。「あの牛乳」とは、ガルベスが出演していたCMの牛乳。俺との乱闘劇がきっかけで、血の気が多くて怒りっぽいイメージが定着したのか、CMに抜擢された。「カルシウムブソク、シテイマセンカ?」というセリフを覚えている人もいるだろう。
でも、俺は「アイツと話すことなんか何にもない」と、大豊さんの提案を断固拒否。その後も、ガルベスとの雪解けが訪れることはなかった。